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島村楽器 けやきウォーク前橋店 シマブロ

島村楽器 けやきウォーク前橋店スタッフによるイベント情報やお知らせなどを発信するブログ(シマブロ)です。

10/5(日)FREE THE TONE・ギタリストとベーシストのためのシステム構築セミナーレポート!

レポート

お待たせいたしました!

こんにちは!先日行なったFREE THE TONE代表林幸宏氏による、システム構築セミナーの模様をレポートします!今までにはなかった、エフェクターボードを主眼としたセミナー。参加いただいたお客様はもちろん、私までも聞き入ってしまいました!

「どこへ行っても自分の音が出せる!」究極のエフェクターセミナースタートです!

本日の講師・FREE THE TONE代表の林幸宏さんです!

林幸宏さん

林さんは、布袋寅泰さんや、SUGIZOさんのエフェクターボードならびにシステムの設計を担当されている方です!特に布袋さんのボードに関してお話して頂きましたが、布袋さんから、「世界中どこへ行っても自分の音が出せるボード」というリクエストがあり、それをフィードバックしてボードが作られたそうです。また、林さんのこだわりとして、「レコーディングでもそのまま使える」「ライブで音源の音を再現できる」というテーマも持っているとのことでした。

まずはこれ!ボードを組む上で一番大切なノイズ対策

さて、ボードを組む上で、最も気をつけたいのがノイズです。せっかくお金をかけてボードを組んだはいいものの「いざアンプに繋げたらノイズだらけ」ではもったいない!ノイズの種類ごとの原因と、その対策を解説して頂きました。

その1・グランドループ

グランドループ

まずは、よくあるパターンのボードを例に挙げ説明いただきました。ボード右上のジャンクションボックス(信号の出入り口)からギターの信号が入り、下のスイッチャーに信号が入ります。スイッチャーからジャンクションボックスに信号が戻って、そこからアンプに出力される、というシステムを組んだとします。ここで写真の赤い斜線になっているところに注目してください。この「信号の通り道に囲まれた範囲」がグランドループと呼ばれるものであり、これが大きければ大きいほど、ノイズを拾いやすくなってしまいます。イメージとしては、アンテナを想像してみてください。大きいアンテナほど、信号を強く受信します。それと同じように、グランドループが広ければ広いほど、ノイズ(信号)を多く拾ってしまうのです。

グランドループ由来のノイズ対策

とにかく面積を狭くすることが重要なので、配線時に、まとめられるケーブルはできるだけまとめてしまいましょう。ケーブル同士で束になることは、何も問題ありません。

その2・ACアダプターのトランス部分

エフェクターを使うとき、電池もしくは、ACアダプターを使うことが多いと思います。実は一番ノイズの源となっているのはこのACアダプターなのです。対して電池はノイズ源にはなりえません。しかし、電池切れや交換などのリスク、手間を考えると、やはりACアダプターの使用は避けられないのではないのでしょうか。もちろん、これにも対策の方法があります。

エフェクターボード

AC電源由来のノイズ対策

実はACアダプターのトランス部分から発生するノイズは、方向によって強さが変わるのです。上の写真のように、ACアダプターを通電させて、いろんな向きからエフェクターに近づけてみて、一番ノイズが強い方向を確認したら、そこをボード上のエフェクターに近づかないように配置しましょう。

その3・ギターのピックアップ

ギター

エフェクターボードとは少し外れてしまいますが、ギターのピックアップも、もちろんノイズを拾います(特にシングルコイルのギター)。写真のようにACアダプターを近づけてみると、いかにギターがノイズを拾っているのかがわかります。また、ステージ上では照明なども立派なノイズ源になるため、ステージ上でのノイズ対策も欠かせません。

ピックアップに対するノイズ対策

では、どうするのかというと、これもACアダプターと同じように、ギターの位置を変えるのです。左右に向きを変えてみたり、ステージ上を動き回ってみたりします。プロのギタリストのステージとなると巨大なので、スタッフも、ステージ上を動き回り、ノイズの少ない位置を見つけて、印をつけておくこともあるそうです。

ラインケーブルとDCケーブル

ボードを組む上で、欠かせないのがギターの信号を通すラインケーブルと、エフェクターに電源を供給するDCケーブルです。その取り回し方に関して解説して頂いた内容をピックアップしてお伝えします。

ラインケーブルは余裕を持って配線

ラインケーブルは、エフェクターを踏んだとき、エフェクターが動くことによって抜け落ちたりするのを防ぐため、ピンと張った状態でなく、余裕を持って配線するといいそうです。

DCケーブル押し込むように

DCケーブルは、差込口が少し動くだけでノイズが乗ってしまいます。こちらもエフェクターを踏んだときに、動いて余計なノイズが乗らないよう、工夫する必要があります。ケーブルのしなりを利用して、押し込むように配線するのがコツです。

ソルダーレスとはんだのメリット

FREE THE TONEといえば、はんだなしで自分で好きな長さで作れるソルダーレス・キットが有名です。では、それぞれどんなメリットがあるのでしょうか。

ソルダーレスのメリット

なんといっても、使いやすさです。長さを自由に調整できるので、綺麗な配線を組むことも出来ますし、エフェクターの配置の自由度も格段に上がります。エフェクター同士の配線のように、普段は抜き差ししない箇所は、ソルダーレスで配線するのがおすすめです。

はんだのメリット

はんだのメリットは頑丈なところです。はんだでしっかりくっついているので、簡単に内部の配線が外れることはありません。ギターのジャックやアンプのジャック、ボードのイン・アウトなど、頻繁に抜き差しを行なう箇所は、こちらを利用するのがおすすめです。

その他のポイント

高さを稼ぐ場合

ボードの奥側にエフェクターを置いて、そのエフェクターを踏みたい場合、土台に乗せて高さを稼ぐ必要があります。このとき、エフェクターには足を使って全体重を乗せるため、土台は出来る限りしっかりしたものを使いましょう。

スイッチャー導入に関して

演奏行なう中で、一度に3回エフェクターを踏んで音を変える必要がある場合は、スイッチャーを導入するべきだといわれています。また、モデルによって踏み心地が違うので、プログラムを使わない場合でも、スイッチャーを導入したほうがいい場合もあります。

エフェクターボード診断!

FREE THE TONEセミナーで毎回恒例となっているのが、お客様のボードを実際に見て、林さんから直接アドバイスがもらえる、ボード診断です。林さんも毎回このコーナーが一番楽しみと仰っていました。

1人目・中村さん

ボード診断1

普段はバンドで活動されており、オルタナティブロックなどをプレイされている方です。

エフェクターボード1

こちらが中村さんのボード。組んだばかりで、まだバンドでも使っていないそうですが、今回の機会にと、お持ちいただきました!

診断結果

林さんからご指摘いただいたのは、主に配置の面です。チューナーが外に出てしまっているので、それをなんとかボード内で収めらないかということでした。案としては、パワーサプライを縦にして置く、パワーサプライの電源ケーブルコネクターをストレートのものにする、というアドバイスをいただきました。また、現在左下の緑色のディレイと、スイッチャーが接してしまっているので、間になんでもいいので絶縁体を挟むことで、ノイズの対策ができるということでした。

2人目・阿久澤さん

ボード診断2

今年のホットライン前橋店予選にも出場いただいている阿久澤さん。こちらも組んだばかりのボードをお持ちいただきました。

エフェクターボード2

こちらが阿久澤さんのボードです。

診断結果

こちらも配置の面でアドバイスをいただきました。写真右上のジャンクションボックスと、チューナーの位置を入れ替えることで、チューナーを見やすく出来ます。また、ワウペダルの左隣に、配線が浮き上がっている箇所があり、それがワウペダルを踏むときに邪魔になるのではないかというご指摘を頂きました。

御二人のボードは、現在相談のもと改良中です。完成した際にはシマブロでまたご紹介できるかもしれません。

セミナーを終えて

以上で今回のセミナーは終了です。内容的にも非常に濃く、お客様にとっても、私自身も非常にためになるセミナーでした!FREE THE TONEの今後としては、世界初となる機能を備えた、デジタルディレイの発売が予定されています。こちらも前橋店には入荷予定ですので、お楽しみに!また、林さんは現在発売中の、システム構築マニュアルに続く、「2冊目」も執筆中とのことです!こちらも非常に楽しみですね。

では、最後に集合写真です。林さん、ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました!(堀井店長発案のパッチケーブルのポーズでパシャリ!)

集合写真

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